正観寺 丸宝の「松風」は菊池市に古くから伝わる伝統菓子であり、主原料は良質の小麦粉、甜菜糖(てんさいとう)、地卵、芥子(けし)の実を用い、独特の技術により製造されている逸菓です。体に優しい甜菜糖を用いて、上品な甘みを出して香ばしく焼き上げています。

また厚さ1.2mmの薄さにこだわり、その薄さゆえ、味を集約させるのは非常に難しく、湿度と気温で風味や食感が変わってしまうため、季節によって作り方を変える職人伝統の味を兼ね備えたお菓子です。 とても薄くパリパリとした食感で上品な甘さ・見た目も上品な「正観寺 松風」は、まさに天下一品のご賞賛を頂いており、その特有の風味はお茶菓子として、また、ご贈答として親しまれています。

松風

永光受賞一覧
  • 昭和天皇、皇后両陛下 献上之光栄
  • 秩父宮妃殿下、北白川宮殿下 献上之光栄
  • 第6回 熊本県観光土産品博覧会に於て知事賞受賞
  • 8年連続最優良模範衛生施設にて表彰
  • 第15回 全国菓子大博覧会に於いて名誉金賞碑受賞
  • 第20回 全国菓子大博覧会(東京)に於いて通産大臣賞並びに労働大臣賞受賞
  • 第21回 全国菓子大博覧会(松江)に於いて裏千家茶道家元賞受賞・技術優秀賞受賞
  • 第22回 全国菓子大博覧会(金沢)に於いて内閣総理大臣賞受賞
  • 第23回 全国菓子大博覧会(岩手県)に於いて栄誉無鑑査賞受賞
  • 第24回 全国菓子大博覧会(熊本県)に於いて外務大臣賞受賞
感謝

松風の由来

「松風」という名の由来には、芥子の実を点々と散らした様な表面が松林の大地の色にも似て、裏は飾りがない。この裏に装飾がなく”裏寂しい”ことから、昔の人の言葉で『浦は寂しい松風の音』(松葉の裏を吹き抜ける「ヒュー」という音の比喩)とかけて命名されたといわれています。

この「松風」は、京都で南朝天皇家の警護に当たっていた南北朝時代の豪族”菊池一族”が持ち帰った京文化のひとつと言われています。京都にも「松風」は存在しますが、その外見は全く違い、菊池の「松風」がとても薄くてパリパリしているのに対し、京都の「松風」は少し厚手で蒸しパンに近い。

京都と菊池は食文化が全く違ったため、九州人の味覚に合うように変化していったとも考えられています。
なので、菊池では松風の作り方や味はお店それぞれで違いがあります。

東京での出来事

丸宝の松風を来客に披露すると京都のお菓子ですか?と聞く人が多い。薄さがたった1.2ミリという繊細な形に武人の国のお菓子とは想像出来ないのだろう。「お抹茶よりお煎茶向きですね!」と居合わせた煎茶道教授婦人は、その1包みを持ち帰ったが、今頃はあのうすい1枚を美しい唇に含んで湯瓶のたぎる音を松風と聴いているかもしれない
・・・・ 近茶流宗家 柳原敏雄 先代

松風商品に関してのお願い

松風は、時節により高気温差、高湿度の環境の中で稀に製品の酸化を来す事がございます。
食油の酸化を防ぐための酸化防止剤等を使用する例もありますが弊社工場では、昔より自然な原料と、
天然の植物油だけで製造しており、添加物を一切しようしないだけに、新しいうちの早い回転が弊社の
使命でございます。

細心の注意をはらい、毎日製造しておりますが湿りやすいお菓子のため、お開けになりましたら、なるべく早くお召し上がり下さいませ。

松風は時節により高気温差、高湿度の環境の中で稀に製品の酸化を来す事がございます。
食油の酸化を防ぐための酸化防止剤等を、使用する例もありますが弊社工場では、昔より自然な原料と天然の植物油だけで製造しており、添加物を一切使用しないだけに、新しいうちの早い回転が弊社の使命でございます。
細心の注意をはらい、毎日製造しておりますが湿りやすいお菓子のため、お開けになりましたら、なるべく早くお召し上がり下さいませ。